ニトリルシリコーンゴムの特性

Jun 17, 2022伝言を残す

シアノアルキル基の特性は、ポリマーの熱安定性に最初に現れる。ジメチルポリシロキサン中のメチル基がエチル基やプロピル基に置換されると、熱安定性が急激に低下する。シアノ基が炭素原子に付加されると、熱安定性はさらに低下する。そしてCN基がβ位またはγ位にある場合、熱安定性は著しく増加するであろう。そのため、γシアノプロピル基含有コケースはジメチルポリシロキサンと同様に熱安定性が良好である。ニトリル基とケイ素原子の間の-CH2基の数を増やすと、ポリマー特性に対するCN基の影響がさらに減少します。

シアノアルキルシロキサンの含有量またはコポリマー中のニトリル基の濃度は、耐溶剤性および耐寒性の2つの特性を調整することができる。ニトリル含有量が増加するにつれて、溶剤中でのゴムの膨潤性が増加する。CN基濃度が20%を超える場合、ゴム製の脇の下の膨潤率は、最良のジメチルポリシロキサンのそれよりも小さい。CN基濃度が359より大きい場合、その膨潤指数は、最も耐溶剤性の有機ゴムと同じである。

アルキル基が導入されるとゴム構造の規則性が破壊され、脆性温度が大幅に低下し、耐寒性が向上する。しかし、CN基の含有量が増加し続けると、分子間相互作用が大きくなり、強い極性基CNの影響により鎖の柔軟性が制限され、脆性温度が上昇する。しかしながら、CN基の含有量が比較的高い場合であっても、脆化温度はジメチルポリシロキサンの場合よりも依然として低い。シアノプロピルメチルシロキサンを65%含むニトリルシリコーンゴムの脆化温度は-95°C、耐油性が同じニトリルゴムの脆化温度は-30°C以上です。 一方、ニトリルシリコーンゴムを耐寒性フェニルシリコーンゴムと比較すると、耐寒性が等しい場合、炭化水素系溶媒に対するフェニルシリコーンゴムの安定性がCN含有のそれよりもはるかに低いことがわかるようにして、ニトリルシリコーンゴムの製造において、 原料の種類や量、重縮合反応の条件を調整することにより、シアノアルキル基の種類、含有量、割合の異なる異なる共重合体が得られる。非常に異なる特性を有するコポリマー


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